思い違い〜キットカットは日本発じゃなかった〜

独身の頃、友達とオーストラリアへ旅行に行き、スーパーで、キットカットのミント味を見つけた。
キットカットってオーストラリアにもあるんだね!日本のお菓子は人気なんだね!」
なんて、2人ではしゃいでいた。
帰りの飛行機の機内食に、オーストラリアのキットカットが付いてきて(ミント味じゃない、プレーンタイプ)、こんなに人気なのか、とまたまたはしゃぐ。


そんなことを懐かしく思い出しながら、数日前に母が差し入れに持ってきてくれたキットカットを、久しぶりに食べていた(キットカットは我が家の日々のおやつには少々高価なので、自分で買うのは来客用くらい)。
そのとき、ふと、メーカー名が目に入った。

Nestle」…。

???
そうだ…。
キットカットはロッテや森永じゃない。ネスレなんだ。
ネスレの本社はスイス。
てことは、キットカットは日本発じゃない。

今まで「Nestle」の文字は目に入っても、ネスレのお菓子だと認識するに至らなかった💧それなのに、今回認識できたのはなぜか??

それはおそらく、一昨日前に読んだ本に、ネスレの会長や会社のことが載っていたからだ。
「資本主義って悪者なの?」(CCCメディアハウス)という本。スイスの政治家兼社会学者のジャン・ジグレールさんがネスレの会長に怒っているところから話が始まるので、ネスレの印象が強く残っていた。
この本を読んでいなかったら、この先もずっと、キットカットは日本発だと思い続けていたかも…。

ちなみに、キットカットはスイス発でもなく、イギリス発らしい。もともとはイギリスのロントリーという会社から発売されたもので、ネスレは、ロントリー社の株式を取得したときにキットカットを引き継いだのだそう。

ずいぶん長いこと思い違いをしていたけど、海を渡って日本に到来し、それが定番おやつとして存在し続けるって、それはそれで趣があっていい。

これからは、キットカットの味わい方が変わるかも。