静岡空襲とオペラ
オペラは人の心を揺さぶる。
声のパワー。
魂のパワー。
静岡市葵区の賎機山(しずはたやま)で毎年行われている日米合同慰霊祭。
1945年の静岡空襲で亡くなった静岡市民と、その時に墜落したB29の搭乗員を日米合同で追悼する慰霊祭です。
今年は、6月22日がその日でした。
この空襲を題材にしたオペラ「ある水筒の物語」が5月末から2日間、
静岡市のグランシップで初上演されました。
お世話になっている方が出演されたので、見に行きたかったのですが…
自分が所属する合唱団の演奏会真近で、練習を休むわけにはいかず、断念。
後日、このオペラのNHK密着取材の模様が放送されたので、子供たちと一緒に見てみました。
テレビでの放送は短い時間でしたが…泣ける。
戦争も犯罪も、憎むことをやめなければエンドレス。
これを言葉だけで訴えても、たぶんあまり心に響かないのに、
音楽とお芝居が加わるとグッとくる。
オペラならではの迫力。
訴える力の強さ。
是非、追加公演してほしいです。
(合唱組曲も作曲してほしい。)
長男の学校の国語の授業で、戦争を題材にした「一つの花」が始まるところです。
(「おじぎり、一つだけちょうだい。」が懐かしい。)
このタイミングで子供たちと戦争について話ができて良かったです。
日本とアメリカとの垣根のない慰霊。平和への祈り。
オペラ「ある水筒の物語」。
これからも各地で再演され続けてほしい。
平和への思いと人々の優しさが、
広く世の中に浸透しますように。